学費を借りるのではなく、投資してもらうという新たな仕組み。新たな投資先としても興味深いIncome Share Agreement。
どうもケビンです。
ケビン家にも昨年の8月に娘が産まれて、可愛いことこの上ないのですが、そうなると将来のお金のことが気になるもので…。
気が早いと言われるかもしれませんが(笑)
アメリカの学費は世界で一番高いことでも有名で、なんと平均で日本の約1.6倍支払っているようです。
以前はアメリカでも有数な私立大学の学費について書かせてもらったのですが、今回はもう少し身近な学費にまつわる話。

奨学金で借金をしなくても、足りないお金をまかなえて学校に通える仕組みについてです。
- アメリカの奨学金について
- 自分の給料を配当金として支払う。
- Luminiの提供するIncome Share Agreementの仕組み
- Prudue Universityが提供するIncome Share Agreement。
- 投資としても面白い。
アメリカの奨学金について
アメリカの奨学金についてはよくニュースにもなるメジャーなトピックの一つです。
学費が上がってきていて、親のサポートもあるにしろ基本的に大学の学費は自分でなんとかしなさいというスタンスの傾向にあるアメリカでは、学生自身が国や学校からお金を借りて、学費に当てるというのが一般的です。
要するに、働き始める前から借金をしてマイナススタートということです。
2018年のリサーチでは、2018年当時大学に通う約70%の生徒が奨学金として平均300万円の借金を抱えています。
そして更に、全米で奨学金を借りている人たちの借り入れ合計が100兆円を超えたと言うのです。
U.S. Student Loan Debt Statistics for 2019 | Student Loan Hero
100兆円という途方もない金額ですが、それだけ多く の学生が大学に通うためにお金を借りている事実があります。
自分の給料を配当金として支払う。
そこで新しい仕組みとして借金をするのではなく、自分を株と見立てて投資家に自分の将来の収入の収入の一部を配当金として支払うという方法です。
すでにアメリカではいくつかの大学や企業によって実際に行われている試みですが、このIncome Share Agreement (ISA)という試みは特段新しいわけではなく、
1970年代には、アメリカの名門イエール大学が実際にISAを導入して運用を試みましたが、失敗に終わり打ち切られたという背景があります。
その後2002年からlumniという企業がISAの仕組みを改良し、再度導入したものが成功を収めているため再度注目を集めました。
lumniは現在アメリカ、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリの5カ国でISAを使い、大学進学のための費用を捻出できない生徒のためにサービスを提供しています。
Luminiの提供するIncome Share Agreementの仕組み
Luminiが行うのは、個人投資家から集めたファンドを管理し、そのファンドから生徒の学費を捻出する代わりに、卒業後10年間の所得のうち決められたパーセンテージを支払うというものです。
ある学生のモデルケースとして4年間の在学中にlumniから$20,000を借り、卒業後10年間に渡り収入の5.73%を支払うというものです。
この学生の卒業後1年目の年収が約$45,000で、毎月$160をLumniに支払っているとのことです。
まだ1年目ということで少額ですが、収入が上がるにつれLumniに対する支払いも増えるという計算のようです。
いかに稼ぎそうな学生にお金を貸すかという目利きがlumniのビジネスモデルには必須ですが、現在のところ全体の申込みの約13%しかお金を借りられていないようで、いかに将来性がある生徒か?という部分が厳しく審査されているようです。
Prudue Universityが提供するIncome Share Agreement。
現在いくつかの大学が実際にISAを入学生に向けて提供していますが、その中でも大規模な4年制大学のなかで先駆けて開始したのが、インディアナにあるプロデュー大学です。
2016年から開始され、"Back a Boiler"と呼ばれるISAはすでに500名の生徒に利用されています。
Prudue Universityが提供するISAで特徴的なのが、入学する学部によって変わる支払いのパーセンテージです。
同じように4年制大学に通ったとしても、卒業後の進路や職種は専攻する学部によって大きく異なります。
たとえば英文科と化学専攻では卒業後の年収が大きく異なるということで、卒業後の8年間の大学側が決めたガイドラインに沿い、年収の6~10%を支払うようです。
更に自分が借りたお金の2.5倍以上のお金は支払わなくてよく、めちゃくちゃ稼いでその分まで持っていかれる心配はないという事のようです。
投資としても面白い。
大学、企業ともにその資金の裏側には多くの個人投資家がいます。
投資といえば、株や不動産、はたまた仮想通貨なんていうのがよく耳にする部分ですが、若者の将来のために投資をしながら、更にお金が稼げるとなればこんなにいい話はなさそうですよね。
lumniの公表している情報には、平均的に7%程度配当金が投資家に支払われているらしいです。
まーどちらにしろ学業優秀ではないと、お金は貸してもらえなそうなので、その部分については従来の奨学金と同じと言えそうです。
娘にも頑張ってもらわないと(笑)
