ロサンゼルスに来て知った、メキシコで活躍した有名日本人庭師、松本辰五郎。世界三大花木のひとつジャカランダの木
ロサンゼルスに来て早4ヶ月。
3月に来た時にはまだまだ肌寒かった、ここロサンゼルスですが最近ではあったかくなり夏らしく日照時間もだいぶ長くなり、今では夜の8時でもすこし明るいくらいです。
時間はすこし戻りますが、そんなすこし暖かいのか肌寒いのかまだまだ気温がはっきりしていなかった5月末ごろに、ロサンゼルスの街のいたるところに紫色の花をつけた木が目立つようになりました。
もともと、花とか木とかに興味があるわけでは全くないのですが、本当にキレイなムラサキのはなをたくさんつけ、花が道路におちることで道も木もムラサキだったので、すこし気になり、SNSで写真を掲載してみました。
いわゆる、“こういう花をロサンゼルスでよく見るのですが、なんていう花ですか?”という質問です。
これに多くのロサンゼルス住民からコメントをいただきました。
花は、ジャカランダの木というらしいです。
ムラサキ色のキレイな花を木いっぱいにつける、非常に派手目な木です。笑
これが本当にいっぱいあって、最盛期には道路もこんな感じになります。
SNSのコメントでいろいろ教えてもらったのですが、実はこのムラサキの花が車の上や道路に落ちた後に、色が出てしまうので
非常に汚れてしまうというすこし迷惑な花でもあるようです。
ただ、このジャカランダの木とその花について僕が1番驚いたことは、この木を広めたのが“松本辰五郎さん”という日本人のかたという事実でした。
この松本辰五郎さんはもともと非常に腕前の良い庭師だったそうです。
サンフランシスコやペルーで日本庭園を作り、定住の場所としてメキシコに渡ります。
そのメキシコでも庭師としても腕を見込まれ、当時の大統領邸の庭の手入れなど、当時の上流階級に大変評価されていたそうです。
そんなおり、ワシントンに日本が送った桜のようにメキシコにも桜を送りたいという相談が日本政府からあったようです。
ただ、メキシコの気候と樹木のことに造詣の深い松本辰五郎が、ペルーから持ち込んでいたジャカランダの木にに目をつけ植えたのが始まりのようです。
実際、SNSでコメントを頂いた方も言っていたましたが、メキシコで最も成功し、有名な日本人移民といえば、松本辰五郎だそうです。
メキシコで広まった木が、それから時を経てロサンゼルスに広まったということですね。
全く知らなかった自分も恥ずかしいのですが、こう言った日本人移民として海外で活躍された方々にはいつまでも敬意を払いたいものです。