RADWIMPS「HINOMARU」の賛否のニュースを見て思うこと。
Sincerely. pic.twitter.com/NAc6PvQanX
— Yojiro Noda (@YojiNoda1) 2018年6月11日
まず前提として僕はRADWIMPSの大ファンとかではありません。
どちらかというと音楽などにも疎い方で、
RADWIMPSとの出会いは、映画「君の名は」で知ったくらい。
もっというと映画を見ている最中はてっきりBUMP of CHICKENが歌っているものとばかり思っていました。
今回この「HINOMARU」の歌に賛否があるというニュースを見て、なんとなく自分が以前から思っていた、日本から見た日本と、僕が住んでいるアメリカから見た日本について自分が感じたギャップについてお話したいと思います。
僕が初めて海外に住んだのは、高校時代にカナダのリッチモンドというところに留学したことが始まりでした。
その当時は、カナダが英語だということも親戚のお兄さんが、カナダに交換留学に行くという話を聞いて、カナダという国でも英語を話すのか〜、という程度の認識でしかありませんでした。
お世辞にも成績のよくなかった中学3年当時の自分がなぜそういう思考に至ったのか、今では具体的に思い出すことができませんが、当時まだダイヤルアップだったインターネットでカナダへの留学を調べたことは覚えています。
成績のよくない自分なりに将来のことを漠然と考え、あまり勉強をしていなかった自分に限られた選択肢として残っていた地元の私立の高校に行くよりも、英語でも勉強して喋れるようになった方がいいんじゃないか?そんなことを考えたのでしょう。
当時は本当に英語さえ喋れれば社長になれるような気がして、英語最強説を携えカナダに行ったことを今でも覚えています。
カナダに留学している自分を誇りに思い、日本はダサい、海外がかっこいいと帰国子女にありがちな、かぶれ方をしていました。
今年でなんだかんだトータルすると海外生活9年目を迎えました。
ここ最近日本に対して思うことは高校留学当時とは真逆に、
”日本って安全ですばらしいなぁ”とか
”日本は本当にいい国だな”と海外生活が長くなれば、長くなるほど日本が好きになる自分がいます。それもここ2、3年でより顕著になって来ています。
ただ、同時に思うことは日本って意外と日本以外の国の人にちゃんと理解されていないのでないか?むしろ影薄くないか?ということです。
僕が中学生の時、”日本は世界で第2位の経済大国”ということを授業で習いました。自分が生まれ、そして住んでいる国が世界2位の経済大国ということできっと世界の国々は日本に追いつけ、追い越せと憧れ、そして日本という国を知ろうとしてくれていることだろうと思っていました。
ただ、最近思うことはすこし状況が違うようで、
例えば、アメリカで人気のテレビや映画のストリーミングサービスなどで日本のコンテンツはアニメばかり、韓国や中国のコンテンツよりも少なく感じます。
ドラマや映画でも、韓国系アメリカ人や中国系アメリカ人は多く出てくるものの、日系アメリカ人というのがあまり目に付きません。
スイス人の友人は日本人はタバコも吸わないし、お酒もあまり飲まないとどこから仕入れたのかわからない情報で、驚かれたりもしました。
あくまで自分が感じることなので、しっかりとしてファクトがあるわけではありません。
ただ、このように日本はアピールが下手だけど、無視できない存在だからきっとみんな知ってくれてるよね?と思っていたことが、やはりちゃんと発信しないと誰も受け取ってくれないんだな、漠然と使っていたグローバルって本当は、深いところでもっと考えなきゃいけないんだろうと思っていたところにHINOMARUニュースでした。
基本的に人によさを伝える時には、まず自分は好きになって、その熱を他人に伝える・伝染させるということだと思っています。
今回のRADWIMPSの「HINOMARU」が軍歌だとか、謝罪がどうだとか、そういう議論がしたかったのではなく。
英語も堪能だと聞く、ボーカルの彼が世界を見る中で日本人としてのアイデンティティーを大事にしたいと思ったことから、意欲にかられ作った曲だと僕は思います。
「自分の生まれた国を愛して何が悪い」
ニュースでしか見ていない言葉なので、本当に本人が発言したのかもわからないものではありますが、僕はこういった思いを海外に住む一日本人としてサポートしていくことが、未来の日本にとって良いことではないかと思います。