ハワイでしか通じないユニークな英語から学ぶ、英語を学ぶことは文化を学ぶこと。
今年で海外生活がざっくり9年目になることは自己紹介スペースでも書いているのですが、継続して9年ではなく、高校で3年間、27歳からハワイに約6年間、そしてロサンゼルスにきて現在4ヶ月。
振り返ればあっという間で、自分が早くも9年も海外にいたことすら信じられないほどですが、過ぎればなんとなく忘れてしまうもので、そういったことを自分のために残しておこうと決めたのが、ブログを始めたきっかけでした。
昨晩、ハワイの友人と電話で話す機会があり、彼はハワイ生まれハワイ育ちで、現在日本からの留学生のサポートをする仕事についているのですが、日本語は片言程度。
僕がハワイに行ってから、初めてできたハワイ育ちの友人でした。
そんな彼が、”自分はフィリピン人の親に生まれたから、英語とタガログ語がもともと話せたけど、ゼロから学ぶというのは大変だな”と言いました。
やっぱりアルファベットでもない言語から覚えるのは大変だということらしいです。たしかにスイスなどヨーロッパから来る留学生は、もちろん勉強はしていますが、はじめからかなり流暢な人が多い印象です。
まーでもそんなことを言っても、やると決めたらやらなくてはいけないもので、どうせやるなら楽しくしたいですよね。
それで今回はハワイでしか通じない無駄英語!その名も”Hawaiian Pidgin English”を紹介します。
ピジンと読み、「ピジン・イングリッシュ」や「ハワイアン・ピジン」と英語では言います。
この「ピジン」もしくは「ピジン言語」とは、言語が異なる人同士が意思疎通を図ろうとするときに、自然発生的に生まれる言葉、ということです。
19世紀からハワイには多くの国から、主に農地の開拓などのために多くの民族が移住しました。日本からもちろんのこと、中国、フィリピン、プエルトリコなどからの移民が多かったそうです。
そういう人たちが一気に集まり、英語が喋れないという環境下で自分たちだけに伝わる言語を作り出すというのは歴史上よくあることのようです。
この時に話された「ピジン・イングリッシュ」がそれこそ今でも多くハワイでは、ハワイの英語として地元の人に多く使われています。それをいくつか今日は紹介します。郷にいれば、郷に従えというように、そういう言葉を知っていることでコミュニケーションがスムーズに進むことがあります。
今回紹介するのは、
- Da kine
- Pau
- Ono
以上の3つです。
それではひとつづつ行きましょう!
- Da kine (ダカイン)
この”Da kine”は”the kind”もしくは”the thing”から来ていると言われています。これはハワイアンピジンの中でも象徴的な言葉として今日も使われています。サーフィンをする方はサーフブランドの”Dakine”で知っている方も多いのでないでしょうか?
この言葉の意味は、”あれ”、”あそこ”、”あの人”と言わば何にでもなる便利な言葉です。何か言おうとして名前が思い出せない場合や、文章の前後から言わなくてもわかる場合などに使われます。
- Pau (パウ)
この”Pau”という言葉はハワイ語にもともとあった言葉です。意味としては”finished”もしくは”done”などの「おしまい、終わり」などです。
ハワイのレストランではたびたびあることですが、、”You pau?”などウエイターさんに言われた場合「もうお皿下げてもいいですか?」という意味になります。
- Ono
この”ono”もハワイ語です。ハワイの街を歩いているとOno Hawaiian BBQやOno SeafoodなどOnoという言葉をよく目にします。
日系人が多いハワイですので、はじめはオノさんが営んでいるお店かと思いました。このOnoは「美味しい」という意味です。
上の”Pau”と組み合わせると”This is so ono, but I’m pau.”「すごく美味しいけど、お腹いっぱい。」という意味になります。発音も簡単な単語なのですぐに使えます。
本当にたくさんある「ハワイアン・ピジン」また時間を見て紹介して行きたいと思います。
それでは皆さん
ALOHA